色になる君
それから少しして、千花が帰ってきて
飛行機のチケットと、座席を教えてくれた。
どうやら、3人がけの席と1人がけの席に
別れるらしい。
それから、千花が駆け寄ってきて、何やら小声で
「夜空、夜空。何か端じゃないとだめとか、そういうのある?大丈夫?」
そういえば、春日先生が言ってた。
「できるだけ機内の中では、外見ないようにしてね。日光は目に良くないから。」
何かあってからじゃ遅いし、千花にも話とこう。
「できれば、日差しが入ってこない席が良いんだけど……。」
「それなら、3人がけの真ん中がいいね!」
あれでも、私が真ん中に座ると
千花と空君が一緒に座れない気が……。