色になる君
「何かいいね。夜空さ、好きなものの話になると、すっごいいい顔するじゃん。さっきの千花のときとか。」
「え!?せ、千花??!今、千花って言った!?言ったよね!?」
「しーっ、月緋が起きちゃうよ。千花。」
ちらっと千花の顔を見てみると、
一生懸命手で顔を仰いでいた。
めちゃくちゃ照れてるし。良かった良かった。この旅行で、千花にも幸せな思いたくさんしてほしいな。
そんな2人の微笑ましい姿を見ながら、
私は映画を見始めた。