ふしだらな猫かぶりからの溺愛
真紅
『もしもしgrisさん?大丈夫ですか、場所わかりました?』
「あ、はい……たぶん」
『ほんとですか〜!?15分前にもそう言ってぜんぜん着かないじゃないですか〜』
「えぇ〜、大丈夫ですよ」
『やっぱり私が迎えに行ってれば……』
まだ続きそうな電話を途中でぶつ切り、スマホをしまう。
そろそろ着くと思うんだけどなぁ、駅から徒歩5分って言ってたの嘘じゃんか〜。
それにしても、表参道っていつ来てもキラキラしたお店とオシャレな人で溢れている。
今の私の見た目だとそうとう浮いてると思うけど、もう事務所もぜんぜん見つからないし暑いし喉渇いたしで、ひとまず事務所探しはおいといて近くのカフェに寄ることした。
黒の枠組みにガラス張りの壁。
紅いベルベットの貼ったアンティークな椅子がテラスに出ている、カフェドルージュの看板。
「あ、はい……たぶん」
『ほんとですか〜!?15分前にもそう言ってぜんぜん着かないじゃないですか〜』
「えぇ〜、大丈夫ですよ」
『やっぱり私が迎えに行ってれば……』
まだ続きそうな電話を途中でぶつ切り、スマホをしまう。
そろそろ着くと思うんだけどなぁ、駅から徒歩5分って言ってたの嘘じゃんか〜。
それにしても、表参道っていつ来てもキラキラしたお店とオシャレな人で溢れている。
今の私の見た目だとそうとう浮いてると思うけど、もう事務所もぜんぜん見つからないし暑いし喉渇いたしで、ひとまず事務所探しはおいといて近くのカフェに寄ることした。
黒の枠組みにガラス張りの壁。
紅いベルベットの貼ったアンティークな椅子がテラスに出ている、カフェドルージュの看板。