ふしだらな猫かぶりからの溺愛
そういえばデビューする少し前に神奈にバレたとき、
『瑠衣が仁那の声聞いて、わからないはずないだろ』
って言われたけどそれ以前にこんな私って分からない格好の後ろ姿で気づかれるとはなぁ。
髪の色も長さも服も全て違うし、強いて言えば身長がごまかせないくらいなのに。
瑠衣すごい、と妙に感心してしまった。
「あ、あの……RUIさん、お久しぶりですね……以前スイッチでお会いした以来で、っていうかRUIさんとgrisさんって……え?ええっ?」
ようやく放心状態から戻った大月さんがまだ私にくっついているRUIと私の顔を交互に見比べる。
「え?仁那ちゃん!?RUIさんが仁那って……えぇっ?」
菫さんは私たち二人のことと瑠衣が私の本名を呼んでることにも混乱してるみたいで、よく分からないまま私たちの名前を呼ぶ。
「あああああの!菫さん!大月さん!こ、これはっ」
瑠衣に感心してる場合じゃない状況に、二人にとにかく何か説明しないと、と瑠衣の腕から抜け出す。
『瑠衣が仁那の声聞いて、わからないはずないだろ』
って言われたけどそれ以前にこんな私って分からない格好の後ろ姿で気づかれるとはなぁ。
髪の色も長さも服も全て違うし、強いて言えば身長がごまかせないくらいなのに。
瑠衣すごい、と妙に感心してしまった。
「あ、あの……RUIさん、お久しぶりですね……以前スイッチでお会いした以来で、っていうかRUIさんとgrisさんって……え?ええっ?」
ようやく放心状態から戻った大月さんがまだ私にくっついているRUIと私の顔を交互に見比べる。
「え?仁那ちゃん!?RUIさんが仁那って……えぇっ?」
菫さんは私たち二人のことと瑠衣が私の本名を呼んでることにも混乱してるみたいで、よく分からないまま私たちの名前を呼ぶ。
「あああああの!菫さん!大月さん!こ、これはっ」
瑠衣に感心してる場合じゃない状況に、二人にとにかく何か説明しないと、と瑠衣の腕から抜け出す。