ふしだらな猫かぶりからの溺愛

「おいRUIくん誰だそのダサイ女」

「るーくん浮気！？いいのー！？」


モモタがどたどたと走り寄ってきて私たち4人の輪に入ったとき、私と目が合ってモモタがわかりやすく固まった。


「モモタうるさい。俺が浮気なんてするわけないでしょ」

瑠衣が不機嫌に返すと私と握っているほうの手を口元に持っていき、私の手の甲にちゅっと唇をあてる。


「ああ！仁那ぁ！！」

「はあ！？モモタ何言って……仁那！」

「ははは……、二人とも久しぶり〜」

「なんだ、バレたのか」


モモタに続き万里と神奈もやってきて、久しぶりに会う二人に挨拶をする。


「あ、あの〜、みなさんとgrisさんって……」

「ほんとですよー！仁那ちゃんashとこんなに仲良かったんですか？」


状況が理解できない大月さんと菫さんがハテナを顔中に浮かべて、当然の疑問を口にする。