ふしだらな猫かぶりからの溺愛
金色



「ぬぁ!?」


授賞式が終わって打ち上げは後日ということで早々に家帰ってきた私は、テレビをつけた瞬間に夜のリビングで奇声をあげてしまった。


「なにぃ〜?」

コートを脱ぎながらリビングに入ってきた瑠衣がのんびりとした声で私を見るので、バッと瑠衣に顔を向ける。


「な、なんかやっぱりすごい話題になってるよ瑠衣のこと」

「へぇ」


私が指差したテレビ画面を瑠衣がちらりと視線を向けて、なぜか満足そうな返事をする。

……よ、喜んでる。


テレビから流れているのは夜のニュース番組のはずなんだけど、情報番組になったのかな?ってくらいに"ashのRUIの結婚"をずっと取り上げていた。



< 225 / 254 >

この作品をシェア

pagetop