ふしだらな猫かぶりからの溺愛
下着姿のこの格好で瑠衣が跨がるようにいることもあって、恥ずかしすぎて思わず顔を手で覆って隠す。

「なんで隠すの、見〜せ〜て〜」

「やだぁ〜!」

ムリ!待って待ってぇ、顔が暑すぎる!


「仁那ぁ」

……ゔー、この人はまた……私が抵抗できないの知っててこう言う声を出す……。

火照(ほて)る頬を隠すのを諦めておずおずと両手をどけると、恥ずかしさに目が少し潤む。


「……ちょっと可愛いすぎてこの話どうでもよくなってきた」

「……ん……」


瑠衣の形のよい少し薄い唇が私の目元に降りてきて、ちゅっと優しく触れる。

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