ふしだらな猫かぶりからの溺愛
「……瑠衣?」

「ん〜?」

「……おはよ」

「仁那おはよー」


挨拶は爽やかに朝の雰囲気を出しているけど、その手の動きはぜんぜん朝の爽やかさなんかない。


「る、……んっ」

脇腹を撫で上げられ、思わず吐息がもれてしまった。

それに気をよくした瑠衣が、そのまま上へと指を動かし、その手を阻むものが何もない胸の先へと直接触れてくる。


「あっ……待って……」

「無理〜」

「だって、夜も……」

「うん、夜の仁那は最高に艶っぽくて綺麗だけど、朝の仁那も食べたくなるくらい可愛い」

「……なにぃ、それ」


あ、やだぁ、私何もはいてない……。

よくわからない理由で朝から瑠衣の指に翻弄される私は、昨夜からどこかに行ってしまった下着を結局長いことつけることが叶わなかった。

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