ふしだらな猫かぶりからの溺愛
こういう時の瑠衣はいつものゆるくてのんびりとした雰囲気はなくて、実は意外と意地悪でちょっと強引で最高に甘い。

身体を起こした瑠衣に両手をシーツに縫い付けるように押さえられ、鼻が触れそうな距離まで顔が近づく。



「仁那……俺に集中して」


私が恥ずかしがる時間も惜しいのか、そんな事を許す時間も与えないように、甘く私の名前を呼び目を合わせて誘惑してくる。


慣れたように入り込む舌に、吐息も全て奪われるように合わさる口。

「……んっ、ふっ……」

吸われて撫ぜられ、絡まる。


ああ、なんでこんなにキスがしたくなるんだろう。離れたくなくなる。


私の中に沈む溶けそうなくらい熱い体温。

瑠衣が動くたびに身体を襲ってくる快感。



「あっ……んん……」

「あぁ〜、仁那っ……好き、好きすぎて頭おかしくなりそう……」


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