ふしだらな猫かぶりからの溺愛
空色
あっつい……、何これ外歩いていい気温じゃないよ〜。
渋谷のカフェで特大サイズのアイスラテを買ってから暑さとギターの重さでふらふらになりながらようやく着いたスタジオ。
「はぁ〜、エアコン最高!」
フロントの手前で力尽きて、ひとまず並べられたソファーに座り込む。
この猛暑でこれは苦行すぎる。
真夏の8月、今日も雲一つない晴天で気分はいいけど体調は最悪だ。
「いらっしゃーい、今日も死んでるねー」
フロントから身を乗り出してきた店員の藤枝さんが楽しそうに声をかけてきた。
「ほんとに暑すぎてもう途中で行き倒れるところだったよー」
「ははっ、おつかれー。そんな仁那ちゃんにビックニュースだよ!」
「ニュース?なにー?」
「うっふっふー」
ニヤニヤと弧を描く目も口も怖すぎる藤枝さんに引きつつもニュースが気になるから素直に待っていると、カウンターから出てきてこっちまで来た藤枝さんが耳打ちをするように顔を寄せる。
渋谷のカフェで特大サイズのアイスラテを買ってから暑さとギターの重さでふらふらになりながらようやく着いたスタジオ。
「はぁ〜、エアコン最高!」
フロントの手前で力尽きて、ひとまず並べられたソファーに座り込む。
この猛暑でこれは苦行すぎる。
真夏の8月、今日も雲一つない晴天で気分はいいけど体調は最悪だ。
「いらっしゃーい、今日も死んでるねー」
フロントから身を乗り出してきた店員の藤枝さんが楽しそうに声をかけてきた。
「ほんとに暑すぎてもう途中で行き倒れるところだったよー」
「ははっ、おつかれー。そんな仁那ちゃんにビックニュースだよ!」
「ニュース?なにー?」
「うっふっふー」
ニヤニヤと弧を描く目も口も怖すぎる藤枝さんに引きつつもニュースが気になるから素直に待っていると、カウンターから出てきてこっちまで来た藤枝さんが耳打ちをするように顔を寄せる。