ふしだらな猫かぶりからの溺愛
神奈はそもそもコンビニに行きたくて外に出たらしく、手ぶらで戻るわけに行かないので付き合ってコンビニに一緒に寄る。

マネージャーさんが今日の午後、別件でいないため自分たちで買い出しするらしい。


……ashてわりとどこにでも普通に歩いてるんじゃ？

と思うくらいに、みんな顔もたいして隠さないしどこにでも簡単に出かけていく。


まあ、彼らは俳優やモデルのように容姿の知名度は必要ないからそんなに気にしてないんだろうけど、それにしても全員かなり顔が良いから騒ぎになることだってあるはずなのに。


「神奈ー！これ買って！これ！」

「ん？いらないだろ、これ」

コンビニの駄菓子を神奈の持つカゴに勝手に入れる。

笛ラムネ。吐くと音が鳴るそのお菓子を神奈が呆れたように見る。



「わーい！神奈ありがとー！」

買ってもらったコンビニのアイスカフェラテを飲みながら、スタジオまで炎天下の道路を二人で帰る。

「お前も相変わらずカフェイン中毒だな」

さっきまで喫茶店で美味しいコーヒーを飲んでいたのに、まだ飲む私を見ながら神奈が言う。

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