ふしだらな猫かぶりからの溺愛
男性二人組を先頭に、藍、そして私が着いて中に入ると、先に二人の受付をしていた人が突然大きな声を出した。


「え!?仁那ちゃん!?」

「は、はいぃっ!?」

その突然の大きな声でまさか突然自分の名前が呼ばれるとは思ってもなくて、変な声が出てかなり恥ずかしかった。

その大きな声の主、秦野さんを軽く睨むも秦野さんは私の訴えなんてどこ吹く風で驚いた表情で近づいてきた。


「ちょっ……、まじで仁那ちゃんじゃん、今まで何してたの?ずいぶん久しぶりだし」

「あー、秦野さんお久しぶりです。3ヵ月ぶりかな?」

「仁那ちゃんぜんぜん来ないし連絡先も知らないから困ってたんだよな〜、でも良かった今日会えて」

「え?」

私が何かした?と不思議に首を傾げたとき、藍が割って会話に入る。

「え?仁那この人知り合いなの?」

「あ、藍!初めて来たとき優しかったスタッフの人がいたって話したでしょ?この人がその親切だった受付の人」

「あ〜、仁那ちゃんのお友だち?俺ここのスタッフの秦野。よろしくー」

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