ふしだらな猫かぶりからの溺愛
今日のRUIはなかなか機嫌も良いらしく、アレンジも加えつつ楽しそうにギターを弾きながら歌っている。
やわらかい少し灰みの青色の照明がその美しい顔を照らし、作った影から覗く顔には挑発的な笑顔も垣間見える。
これでまたさっきの発言と併せて、女性を中心に人気が上がり、ファンが増えるんだろう。
彼らの代表曲である"真紅"と2曲を披露し、大盛況でステージを降りたashのメンバーが控え室に戻るためにスタジオの出口へ向かって歩いている時だった。
――出演者であるアイドルの1人が小走りに近づいて声をかけた。
「あっ……」
100年に1人の逸材、というキャッチフレーズのつくとても可愛いことで有名なアイドルグループのセンターを務める未来ちゃん。
その子がちょっとハニカミながら、ステージ終わりのRUIに駆け寄って行ったのを見て思わず声が漏れてしまった。
「あ、あの……っ!RUIさん!」
「ん?なに?」
「歌、とても素敵でした!」
「どうも」
さっきまでの機嫌の良さはなりを潜めて一転、少し面倒くさそうに返事するRUI。
やわらかい少し灰みの青色の照明がその美しい顔を照らし、作った影から覗く顔には挑発的な笑顔も垣間見える。
これでまたさっきの発言と併せて、女性を中心に人気が上がり、ファンが増えるんだろう。
彼らの代表曲である"真紅"と2曲を披露し、大盛況でステージを降りたashのメンバーが控え室に戻るためにスタジオの出口へ向かって歩いている時だった。
――出演者であるアイドルの1人が小走りに近づいて声をかけた。
「あっ……」
100年に1人の逸材、というキャッチフレーズのつくとても可愛いことで有名なアイドルグループのセンターを務める未来ちゃん。
その子がちょっとハニカミながら、ステージ終わりのRUIに駆け寄って行ったのを見て思わず声が漏れてしまった。
「あ、あの……っ!RUIさん!」
「ん?なに?」
「歌、とても素敵でした!」
「どうも」
さっきまでの機嫌の良さはなりを潜めて一転、少し面倒くさそうに返事するRUI。