ふしだらな猫かぶりからの溺愛
「ということは仁那はまだ高1なのかぁ〜！若いなっ！」

興奮したモモタに苦笑して、そんなに変わらないじゃん〜と返すと、高校生の若さは特別だと力説された。


「俺たちはみんな同じ高校の軽音部からの付き合いなんだよ」

「俺とるーくんと神奈は小、中も一緒だよ〜！」

なるほど、だから神奈さんとモモタはたまにるーくんって呼んでるのか。


「へぇ、みんな同じ高校なの！豪華な高校生たちだねー」

「なんだそれ？」

「顔面偏差値が高いなぁってこと〜」

ふふっと笑う私を万里さんがおかしなものを見る目で見てくるから視線が痛い。

だって、RUIさんは言わずもがなだけど神奈さんもモモタも万里さんも。
全員がそれぞれにタイプは違えど顔の作りはかなり良いと思う。

「仁那はRUIくんの顔が好きなのかよ？」

万里さんのその質問に少し考えて、首を振る。
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