ふしだらな猫かぶりからの溺愛
「え?何、RUI何したんだ?」

「るーくん仁那に変なことしたらダメだからね〜っ!」

「仁那……何されたんだ?顔が茹で蛸みてえだぞ?」


RUIさんが退いたので私も身体を起こすけど、その顔は真っ赤になっていたみたいだ。

もう!と抗議の視線をRUIさんに向けるけど、そんなものはどこ吹く風で全く応えていなそうだった。



やっと来たご飯を食べてるときもRUIさんはずっと機嫌が良さそうに鼻歌を口ずさんでいた。

くそぉ……上手なのがまたむかつく……。

「仁那これなに〜?」

こうして楽しそうに話しかけてくるしさぁ、怒ってるのがバカらしくなってくるよ。


「ん?どれ?」

「これ〜」

とRUIさんの細い指が摘んだのは、私が紙ナプキンで作ったバレリーナ。

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