俺様天使の助手になりまして
「へ? それってどういう意味ですか」
「そうだ! リクトール、それよりも早く地上に行こう」
オタク天使の顔が、急に、ぴしっと真剣なものに変わった。アクマ天使も真摯な顔で頷いている。
「今の会議の内容をサナダにも話さなくちゃならない。リクトールも、こればかりは、お譲さんにも話すだろう? 教会で一緒に話そう。待っててくれ、すぐにサナダを連れていく」
オタク天使はふわっと羽を出し、矢のように飛んで行った。
「何か、大変なことがあったの?」
「ああ。精玉探しに関する、重大なことが分かった。アイツらと一緒に話すから。先ずは教会に帰るぞ」
来たときと同じ様に、フードがすっぽり被せられ運ばれていく。ふたりとも、深刻な感じだった。
すごく嫌な予感がして、胸がざわざわする。