俺様天使の助手になりまして
サナダの腕を掴んで走り出そうとしたら、目の前に、光る人がストンと降り立った。忍者天使だ。
「待ちなさい、出たらいけません。ここに結界を張りました。あれは、魔界の腐った土をこねて固めたもの。人間に当たれば毒になります」
「毒ってそんな。ほっとけないよ!」
「あなたには、アレに対抗する力がありません。大人しくここにいてください」
絶句していると、忍者天使のそばに他の天使が次々と降り立った。全部で五人いる。
「コイツは不味いな。あそこにいるアレは、高等魔族だろう」
「ええ、やられましたね。大天使と隊長が行った方がダミーで、こっちが本命のようです。しかし、不覚です。あんな所に魔界の穴があったとは。仕方ありません。隊が来るまで、何とか持ちこたえましょう! サナダはニイヤマ達と悪玉の捕獲を頼みます!」
「承知しました! アカリさん、ここから動かないで下さい。いいですね!」
「あ……」