眼球
【彼は考える】

それらは真の害虫そのもので、もしも油断をして乗っ取られようものなら失明なぞしてしまうのではないかしら。

私の目玉は得体の知れない病魔を拡大させた医療施設、又は森に作られた蜂の巣のようなもので、もしや女王蜂の指示のもとそれらの病原体が右へ左へ働き歩く姿にただ困惑しているだけなのではなかろうか。
手遅れになる前に駆除要請をお願いした方が懸命なのかしら。もしも

「これは酷い。今すぐ始めましょう。」

などとお医者様に勧められた日には、何時までにどれだけの銭を用意したら良いのであろうか。
分割払いなどはお願いしたら失礼になるのだろうか。どうなのだろうか。
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