僕ハ無窓ノ居室デ無限ノ虚構ヲ夢想スル
暇なので縁側でコーヒーでも飲みながら本でも読もうと思ったら、縁側に悪魔がいた。
手のひらに納まるくらいの黒くて小さなそれは、針金のような手足をぶんぶん振り回し、小さな牙のある口を開けて喚いていた。
「てめえー、この間はよくも本に挟んでくれたなー!
俺様はしおりじゃねーんだよ」
と、悪魔がそんなことを言うので、僕も
「そう言えばそんなこともあった気がするなぁ」
と思い出した。
「てめえ、思い出したか?ってか、忘れてたな!!」
相変わらず品のない悪魔は煩い。
手のひらに納まるくらいの黒くて小さなそれは、針金のような手足をぶんぶん振り回し、小さな牙のある口を開けて喚いていた。
「てめえー、この間はよくも本に挟んでくれたなー!
俺様はしおりじゃねーんだよ」
と、悪魔がそんなことを言うので、僕も
「そう言えばそんなこともあった気がするなぁ」
と思い出した。
「てめえ、思い出したか?ってか、忘れてたな!!」
相変わらず品のない悪魔は煩い。