僕ハ無窓ノ居室デ無限ノ虚構ヲ夢想スル
おかしい。


何かが間違っている。


今、何か小さなモノが冷蔵庫にいたよな?



本当は、中段の奥に一月前に買ったトマトが黴まみれで胞子を飛ばしていたのだが、そこは無視して。




僕は風呂上がりで洗われた股間の振子を右手のタオルで隠した。



もう一度、扉をあける決意の表れでもある。



あぁ、見られて恥ずかしい、貧相な僕の股間。



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