✻秘密は甘くて危険な味✻
荷物を持った普通科の生徒皆で、特進科の寮へと向かう。
学校が建つ同じ敷地内に全ての寮がある為、移動時間はそんなに掛からなかった。
特進科の校舎裏に、向かい合うように建つ2つの寮。
しかも、寮と校舎を繋ぐ渡り廊下が付いている。
これは特進科の寮だけらしい。
う、羨まし過ぎる。
特進科校舎前で女子達と別れそのまま寮へと向かう。
寮の近くで1人の男性が立っていた。
「普通科の皆さん、ようこそ特進科の寮へ。私はこの男子寮の寮長をしている磯山です。短い期間ですがどうぞ宜しく」
磯山寮長の挨拶に、僕達も軽く頭を下げる。
そのまま寮の中へ順番に入って行く。
僕と歩稀は3階へと上がり、渡された紙を見ながら自分がお世話になる部屋へ行く。
速る鼓動を落ち着かせ扉を軽く叩き開けた。
─ガチャッ。
「…お前、昨日の…タピオカ野郎」
「アハハ…ハハ……し、失礼しました」
─バタンッ!
ま、まじかっ!
同一人物だったーー!
え、ど、どうしようっ!?
と…取り敢えずもう1度確認を。
─ガチャッ。
「間違いじゃなかったかぁ…」
「お前と同室かよ…」
はぁ…と声が重なる。
あぁ、神様仏様。
どうか、この寮生活を無事に過ごせますように!
学校が建つ同じ敷地内に全ての寮がある為、移動時間はそんなに掛からなかった。
特進科の校舎裏に、向かい合うように建つ2つの寮。
しかも、寮と校舎を繋ぐ渡り廊下が付いている。
これは特進科の寮だけらしい。
う、羨まし過ぎる。
特進科校舎前で女子達と別れそのまま寮へと向かう。
寮の近くで1人の男性が立っていた。
「普通科の皆さん、ようこそ特進科の寮へ。私はこの男子寮の寮長をしている磯山です。短い期間ですがどうぞ宜しく」
磯山寮長の挨拶に、僕達も軽く頭を下げる。
そのまま寮の中へ順番に入って行く。
僕と歩稀は3階へと上がり、渡された紙を見ながら自分がお世話になる部屋へ行く。
速る鼓動を落ち着かせ扉を軽く叩き開けた。
─ガチャッ。
「…お前、昨日の…タピオカ野郎」
「アハハ…ハハ……し、失礼しました」
─バタンッ!
ま、まじかっ!
同一人物だったーー!
え、ど、どうしようっ!?
と…取り敢えずもう1度確認を。
─ガチャッ。
「間違いじゃなかったかぁ…」
「お前と同室かよ…」
はぁ…と声が重なる。
あぁ、神様仏様。
どうか、この寮生活を無事に過ごせますように!