双子の貞子ちゃん 2
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入院して1か月が経った。



予期せぬ薬物治療は、想像をはるかに超えるものだった。





動悸


幻覚


破壊衝動




投与された期間は短かったとはいえ、薬物依存にされた私

こんな自分が嫌になる。
正常に戻った時、なんとも言えない、…悲しい感情に覆われる。





そんなことの繰り返しで、最初の1か月はあっという間に過ぎていった。







悲しみに暮れながらも、徐々に自分を受け入れられてきた。




真っ青な空を眺めながら、自然の声だけが響く空間にいると、



コンコン



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