双子の貞子ちゃん 2
泣きじゃくる律にギュッと手を握りしめ、そろりと手を伸ばすきぃさん
ぽん
「!」
「…あ、大丈夫だ。……良かったぁ。」
一瞬律の頭に乗せられた手を両手で握りしめ、俺を嬉しそうに見るきぃさん
「ごめんね。急に触っちゃって。…律、大型犬みたいだから、可愛くて。」
「僕は…、大丈夫ってことですか…?う"ぅ。伊織さん、無理しないでくださいっ!」
「ううん。多少の荒療治は必要だと思ってる。…でも、律のことは大丈夫みたい。…もっと撫でても良い?」
グッと涙を拭き、顔を上げた律
「好きにしてください!!」
「……ありがとう律」
本当に大型犬が気持ち良さそうに撫でられてるみたいだ。
そんなことを思いながらも、嬉しそうな2人の姿を側で眺めていた。