双子の貞子ちゃん 2
昔のことを思い出して、久しぶりに皆さんに会いたいなとぼんやり考える。
「伊織ちゃんにはどんな男がいいかなー?」
「え?」
目の前の菫さんに視線を向ければ、顎に手を置いて、うーんと考えている。
「まず誠実な男じゃないとダメね。伊織ちゃんをちゃんと守れる男」
「うん、そうだね。傷つけるような奴はダメだな。」
「伊織を1番に思ってくれる子なら僕はいいよ。」
「あと!イケメン!!これも絶対条件だよ!!伊織ちゃんの隣にはイケメンしか並べてはいけない!!」
七奈ちゃんまで話に加わり、どうしてればいいか分からない私は、止まっていた箸を置き、静かにこの場をやり過ごそうと決めた。