双子の貞子ちゃん 2
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「んっ、……ん。」
重たい瞼が開いて、閉じるを繰り返す。
ぐるっと半回転して寝返りを打ち、ごそごそと落ち着くとこを探す。
…ん?
違和感を感じてうっすら瞼を上げるも睡魔に勝てず、再び夢の中に入る。
「伊織」
……名前呼ばれた。誰?
まどろむ意識の中、睡魔に対抗して目を開ければ、ぼんやりとする視界が徐々に見えてくる。
「……湊?」
ん?もう一度目を閉じて開き直す。
「湊…みな、と。」
「まだ寝てて良い。」
「ん。……湊」
夢に湊が出てきた。
思わず擦り寄って、くっつく。
幸せな夢だ。
「可愛いな。」
寝ぼけて、擦り寄ってきた伊織を湊は優しく抱きしめた。