双子の貞子ちゃん 2
「あの子でしょ?しーみたいな可愛い子」
犬のように尻尾を振る律が頭に浮かぶ。
「あいつだけじゃなくて。しばらく紅蓮の倉庫に連れて行かれてたみたいだぞ。きぃのこととか聞きたいからって。幹部連中とだいぶ打ち解けてたなー。」
そうなんだ。嬉しいなー…。私もその光景見たいな。
紅蓮の中にしーが混ざってる姿を想像すると、変な感じがして、自然と口角が上がる。
「きぃ、抱きしめていいか。」
突然そんなことを言うシノ
いつもだとそんなことは聞かない。
きっとどこまでいけるのか分からないから。
……それは、私にも分からない。
けど、きっとシノたちなら大丈夫。
そんな確信めいたものがある。