双子の貞子ちゃん 2
3
身を寄せ合いながら先頭を歩く3人を見ながら、周囲に目を向ける。
ここは私有地
行手を阻むようにそびえたつ門に手をかけ、キィィ……と音を立てながら、3人に続き私たちは中に入った。
広い私有地は洋館までに結構な距離がある。
車が通る道と芝生のところ、綺麗に整備されている。
「……ごみ」
ぼそっと隣から聞こえた声
その視線の方に目を向けると、タバコの吸い殻が数本落ちていた。
ピリッとしたのを互いに感じとり、黙ってそのまま洋館までの道を周囲を見回しながら歩いた。
「ここにいたんです。」
3人が連れて来たのは、正面玄関の階段を上がった2階の奥にある部屋