キミのためだけの動画
次の日、私はメッシュをつけて学校に行く準備をする。


みんなもきっと褒めてくれるはずだ。私は期待して外に出た。


まずは一年生を迎えに行かないといけない。


今はもう夏で暑いんだから、さっさと学校に行きたいのに。汗とかかいたら、髪の毛も台無しになっちゃう。


一年生が歩いてきた。するとこっちを見てくすくすと笑う。


「何笑ってんのよ!」


「お姉ちゃん不良みたい。何その髪型。変なのー」


「は?」


こっちは迎えに来てあげてるのに、バカみたい! もうこんなやつ知らない!


私は一年生を無視して、早足で学校に向かった。


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