キミのためだけの動画
六年生って、本当に面倒くさいの。


一年生の子を学校まで送っていかないといけないんだよ。私は早く友達と話したいのに。


学校に着いて、一年生と別れてから私は教室に入って、私は友達の音羽に声をかけた。


音羽も「cosmos」が好きで、趣味が合う友達なんだ。ちょっとマイペースだけど、すごくいい子なの。


「昨日投稿された動画がさ……」


音羽と話していても、やっぱり動画のことが気になる。


授業中も、休み時間も、給食の時間も、なんかぼんやりしちゃって、あっという間に帰りの会だった。


< 9 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop