好きになってもいいですか?
話を戻すけど、私は陸上で副部長をやってる。


部長は、葉宮 絢千(ハミヤ アヤセ)君


だいぶ頼りになるし、同じ生徒会の子。



最強のメンバーは全員生徒会なんだけど、


私が副生徒会長、浠夕が生徒会長


他のみんなは、平和にやってるって感じ


絢千君は、おしとやかな、まったりした感じの雰囲気で浠夕や紘平、凜斗のようにすごいモテる


イケメン四天王と言われてくらいだから、ほんとにすごいかもしれない。


でも!凜斗や紘平は優しいけど、浠夕は違う!優しくないもん。意地悪だし…


そんな事考えてたら、後ろから背中を叩かれた、

「ねえ!宙葉、課題やってきた?」



なんだ…彗那か。浠夕かと思ったよ


「え、うん。やったけど、どうしたの?」


「写させて頂けませんてましょうか。」


「えー、紘平に頼めばいいじゃん」


水涼もウンウンと頷く


「だって、恥ずかしじゃんか」


「今更かい。」


「てか、見て!紘平もせがまれてる。」


水涼、大笑いじゃん


「おいー、見せてくれって」


「嫌だね。やってこない凜斗が悪いじゃんかよ」


「違う、俺の場合は、分からない問題が1個あるからなんだよ」


「凜斗、こっち向いてニヤッってした!」


彗那すっごい怒ってる


彗那が、ドスドスという効果音がたちそうな足取りで、紘平の背中に回ってバックハグ的なものをした。


クラスで大胆だねぇ。恥ずかしくないのかな?

「彗那と比べんな。おっちょこちょいだから仕方ないんだよ。」


「そーだ!そーだ!」


あららら、彗那。自分が悪いのに、完全に逆ギレしてんじゃん…。だいじょーぶかな?


「私は、凜斗側につくわ。まず、一問もやってない彗那と、あと1問で解ける凜斗。どっちの方が偉い?」



彗那、目に涙溜まってるよ…。
「ぅぅぅう、宙葉。正論述べないでぇぇぇ!」


「急に抱きつかれてもよ…」


「お?なんだ。彗那と宙葉の戦いか?」


ゲッ。浠夕じゃん…


「そんなあからさまに嫌ですって顔すんなって。」


「だって、嫌いなものに嫌いって言わない人いないもん。」


水涼と彗那、紘平と凜斗笑ってるし…


「俺の事どんだけ嫌いなんだよ。ほんと。俺、宙葉しか考えられないくらい好きなのにな。」


「え?なんて?」


「なんでもねーよ。バカ。」


だ、誰がバカだって?私、勉強では学年5位に入ってますけど?


「てか、早く。課題見せろって」


「ホントだよ!見せて見せて!」


こやつら、私らより課題か…


「お前、早く告ればいいじゃん」


「あいつ、絶対俺の事男として見てねーって」


「じゃあ、もっとアピールすれば?」


「してんだよ!」


男子3人でこんな会話が繰り広げられてるなんて知るのは、もう少し先の話


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