好きになってもいいですか？

その後は、私は凜斗に課題を見せ、彗那は紘平に課題見せてもらって授業を受けた。


浠夕は、いつもどうり寝てる。先生も、注意しないといけないはずなんだけど、学年1位の浠夕に何も言うことが出来ない…



結局起きないまま、授業が終わった。


ずーっと寝てるし、何考えてんだろって毎回思う。


でも今の私は、その浠夕にすごく怒って、困っている


「おい、浠夕。起きろよー。」


「お前の彼女、プリント貰えなくて困ってんぞー」


浠夕の友達が、私のことを見てそういった。


彼女じゃないんだけど？！


浠夕の彼女とか、絶対無理！

「彼女じゃないし！ねぇ、浠夕。起きてよ。プリント持っていけないじゃん。怒られるの私なの」


「俺の彼女は、そんな事言わねーよ。しかも、宙葉が彼女とかないわー。性格も顔もブスだもん」


っは？


「あっそ。」


私は浠夕にプリントを投げつけて、教室を出ていった。


浠夕、そんな事思ってたなんて…


私は駆け足で階段をのぼり、重たいドアを開けて屋上の壁にもたれかかった。


今まで意地悪されてきたけど、何故か今回は怒っちゃった。


なんか、涙も出てくるし、意味わかんない。


浠夕、そんなこと思ってたんだ。


私になんて興味無いもんね。男子のほとんどは可愛い女の子を彼女にしたいと思うけど、浠夕もその1人だったの忘れてた。


――チクッ


何この胸の痛み…モヤモヤする。


もー、意味わかんない。ほんとに


浠夕は、私に何求めてるんだろな。


私も、どんな言葉が欲しかったんだろ


ムキになって飛び出してきたけど、なんであんな怒ったんだろな。


―――ガチャ


「なんの用。」


「………謝りたい、あんなこと言ってごめん。本心じゃなかった」


「本心じゃないのに言うの？結構傷ついた」


「知ってる、ごめん。」


ほら、こうやって抱き着く。


私にこんな事したら許すって絶対分かってるのに、


「いーよ。許す」


「ね、膝枕して」


「なんで？」


わっ！


急に足触ってこないで欲しい、恥ずかしいよ。


あれ？なんで恥ずかしいの？浠夕じゃん、別に恥ずかしくないはずなのに…


「俺、お前の足大好き、じゃあおやすみ」


「っえ。お、おやすみ｣

足大好きって、軽く変態発言じゃん。


でも、ほかの男子に大好きって言われたらなんか嫌だったんだけど、浠夕は心地が良くて嫌じゃなかった…


なんなの？ほんとに、やっぱり意味わかんない

浠夕っておかしいよ。


私の事こんなにドキドキさせて、何をさせたいの？


どうされたいの？


私は疑問を抱きながらもチャイムがなるまでゆっくりしていた


結局、チャイムが鳴っても屋上でゆっくりした。


だって、浠夕起きなかったんだもん。



一応、サボっても先生は許してくれてる。


はぁ、気持ちいい風が吹くなぁ。


早く部活やりたい。


そんなことを考えてたら、1時間の授業が終わるチャイムがなった。


でも、動きたくなかったし、浠夕も起きないから、次の授業も休むことにした。