哀 夏 に 、
あとがき
哀夏に、
このあとに続く言葉が、ふたりとも重ならないことが、2人の終わりなんだと思います。
表紙の空白に、2人のすれ違った時間の意味を込めました、それが伝わっていればいいな、と思います。
すれ違ってしまったらもうそれを戻すのは難しい、気付かないふりをしてはいけない、二人に必要だったのは「向き合う」ことです。
夏が好きな夏弥と、夏が嫌いな冬優。
冬が好きな冬優と、冬が嫌いな夏弥。
もう戻れないふたりですが、
いつか大切な誰かが出来たときに、ふたりが幸せになれますように。
𓂃◌𓈒𓐍
私事ですがこの作品が10代ラストの作品です。
すれちがう男女を書いてきたこの数年、最後まで結局すれ違いを書いてしまいました。
一度すれ違ったら戻れないこと、あの時いえばよかったこと、素直になれなかったこと。
私が10代を生きてきて残る後悔が、このお話と、これまでのお話に散りばめられています。
20代は心機一転、たくさんの幸せなお話を、多分またすれ違いさせながら書いていきますので、これからもどうぞよろしくお願い致しますね❁⃘*.゚
最後まで読んでくださってありがとうございました。
またいつかお会いできたらうれしいです◎
2020.8.18 吉永 優