✽新✽魔王様と暁の姫〜月は夜明けの花を永久に想う〜
さてどうしたものか。みんなで行くべきだろうかこの場合は。必ずしも全員で向かう必要はないのだろうが――これは無理そうだなと早々に諦めた。
リシュティアとクオイはロキと会えることに喜び、ユーリもどんな人物なのか興味津々で、そわそわしている。
自覚ないみたいだが、本人的には隠してるつもりなんだろうな。ルシュラは思わず笑みをこぼしてしまう。しかたない、と腰を上げる。
「みんなでいこうか。せっかくここまで来てくれたんだ、それにユーリにも会わせたい」
「いいのか?」
「ああ。もしかしたら神の知恵を借りられるかもしれない」
「神の?」
「人とは違う世界を生き、思想を持った彼なら、きっと何か示してくれるはずだ」
リシュティアとクオイはロキと会えることに喜び、ユーリもどんな人物なのか興味津々で、そわそわしている。
自覚ないみたいだが、本人的には隠してるつもりなんだろうな。ルシュラは思わず笑みをこぼしてしまう。しかたない、と腰を上げる。
「みんなでいこうか。せっかくここまで来てくれたんだ、それにユーリにも会わせたい」
「いいのか?」
「ああ。もしかしたら神の知恵を借りられるかもしれない」
「神の?」
「人とは違う世界を生き、思想を持った彼なら、きっと何か示してくれるはずだ」