お ま じ な い
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放課後、セツナは用事があると言うので、サクノはひとりで白水神社へと向かっていた。
白水神社は学校から歩いて5分離れたところにある小さな神社だ。
周りには夏の日差しを受けた榊の生垣が青々と繁っている。
境内の横脇に着くと、サクノはその場に屈んで額の汗を拭った。
境内のすぐ裏には鎮守の森があり、そこに埋めてもよかったのだが、木々が繁茂して仄暗い中を歩く気にはなれなかったので、サクノは早々に鞄の中から人形を取り出した。
お社に太陽光を遮られて、周りより少し低い温度の土を、近くにあった手のひらにちょうど収まるくらいの石で抉る。
元々有名な神社でもないため人影は見えないが、いつ参拝客が来るとも知れないので、サクノの手は自然と早くなった。
放課後、セツナは用事があると言うので、サクノはひとりで白水神社へと向かっていた。
白水神社は学校から歩いて5分離れたところにある小さな神社だ。
周りには夏の日差しを受けた榊の生垣が青々と繁っている。
境内の横脇に着くと、サクノはその場に屈んで額の汗を拭った。
境内のすぐ裏には鎮守の森があり、そこに埋めてもよかったのだが、木々が繁茂して仄暗い中を歩く気にはなれなかったので、サクノは早々に鞄の中から人形を取り出した。
お社に太陽光を遮られて、周りより少し低い温度の土を、近くにあった手のひらにちょうど収まるくらいの石で抉る。
元々有名な神社でもないため人影は見えないが、いつ参拝客が来るとも知れないので、サクノの手は自然と早くなった。