俺様社長⁇溺愛パパ⁇二重人格な御曹司に愛されています

姫君登場

「あのう…この荷物どういう事ですか⁇
うちにあったほとんど全ての物が
あるんですけど…それと服が一枚もない
のはどういう事ですか⁇」

社長は長い足を組み直してこちらを見た

切れ長のその目は私をじっと捉えている

「あれはお前の荷物全てだ
まああまり荷物はなかったな
あ〜ちなみに家も解約しといたから
それと家具とかは全部処分したから安心しろ
服はクローゼットに揃えてあると言った
はずだが⁇聞いてなかったのか⁇」

頭が混乱する
整理してみよう

「整理すると…あの段ボールは
私の家の荷物の全てで…アパートも解約して
家具とかも処分して
服はクローゼットにあるという事ですか⁇」

「あ〜そう言う事だ」

涼しい顔をして答える社長

「何してくれてるんですか⁇
部屋も解約して、家具とかも処分って！」

大声を出してしまった

でも社長は全く悪びれた様子もなく

「3か月ここにいるのに家賃に光熱費
もったいないだろう⁇
お前ここに住むのに家賃や光熱費を
払い続けるのか⁇バイトの身で⁇」

「それは…」

痛い所を突いてきた

まさにその通りだ
バイト生活で結構苦しい生活だし
ここに住んで家賃に光熱費を
払える訳ないよね

「話は終わりだ！」

社長は立ち上がりキッチンへ

テーブルにジュースとサンドウィッチを置いた

「食べろ！
これを食べたら姫華を迎えに行く」

「はい…
ありがとうございます」

あれ⁇私の分だけ⁇
社長は食べないのかな⁇

「あのう…社長は食べられないんですか⁇」

「あ〜俺はいい」

そうなんだ
私の為に用意してくれてたの⁇
これって手作りだよね⁇
まあ遠慮なくサンドウィッチを食べた

うわ〜美味しい

あまりの美味しさに現実を忘れそうになった

私には帰る家がなくなったんだ
逃げ道を塞がれたんだ
テンションが下がる

出来る気がしないよ〜