蓮へ
2.私
あたしという人間は
自分でも嫌になるような奴で
小さいときからだった。
何をやっても上手くいかないから
いつの間にか、自分を諦めちゃったのかも知れないって思う。
あたしには、お母さんしかいなくて、
お父さんは知らない。
お母さんは、あたしに興味がないみたいで、運動会は家族がお弁当と、カメラ持って応援しにくる友達が堪らなくうらやましい日だった。
そんなあたしにも
家族がいる。
独りぼっちのあたしといつも一緒にいてくれた
ルキ
ルキは傷ついた子犬だった。
後ろ足に切られたようなケガ
痩せ細った体。
虐待でも受けたのだろうか?
あたしが近寄ると逃げようとした。
動かない後ろ左足を力いっぱいひきずって、
あたしの方を怯えながらも睨んだように感じた。
そして
近寄るなとでも言うかのように
力無く吠えた。
可愛いげない犬
ほっとこうかとも思ったけど、あたしはどうしてもルキのそばから離れられなかった。
自分でも嫌になるような奴で
小さいときからだった。
何をやっても上手くいかないから
いつの間にか、自分を諦めちゃったのかも知れないって思う。
あたしには、お母さんしかいなくて、
お父さんは知らない。
お母さんは、あたしに興味がないみたいで、運動会は家族がお弁当と、カメラ持って応援しにくる友達が堪らなくうらやましい日だった。
そんなあたしにも
家族がいる。
独りぼっちのあたしといつも一緒にいてくれた
ルキ
ルキは傷ついた子犬だった。
後ろ足に切られたようなケガ
痩せ細った体。
虐待でも受けたのだろうか?
あたしが近寄ると逃げようとした。
動かない後ろ左足を力いっぱいひきずって、
あたしの方を怯えながらも睨んだように感じた。
そして
近寄るなとでも言うかのように
力無く吠えた。
可愛いげない犬
ほっとこうかとも思ったけど、あたしはどうしてもルキのそばから離れられなかった。