カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「その服、俺が贈った服?」
清良は慌てて「はいっ!」と答える。
服どころか。時計もヘアアクセも、今は脱いでしまったがパンプスだって彼からの贈り物だ。
ひとつひとつ見せようとすると「くるっと回ってくれよ」とリクエストされた。
照れながらもその場で一回転すると、ふんわりとスカートが揺れ、ヘアアクセサリのチェーンとビジューがシャンシャンと音を立てた。
「……どう、ですか?」
ちゃんと似合っているだろうか。着こなせている?
おっかなびっくり覗き込むと、総司は存外嬉しそうな顔をして、にんまりと口元を綻ばせた。
「……妻の日常を俺好みに染め上げる。悪くないな」
支配的な笑みを浮かべて清良を見つめている。思わずドキンと胸が高鳴った。
「……総司さんが気に入ってくれたなら、よかったです」
「君が着やすいようにと、あえて地味な色合いを選んだ。だがこれからは君に着てもらいたい服も買ってみるとしよう。もっと俺の色に染めてしまいたい」
確かに、このブラウンのワンピースが届いたとき、思いのほか地味な色で驚いた。
だが、だからこそ会社に着ていこうと思えたのだ。これが赤や白だったらきっと着ていけなかったはずだ。
清良は慌てて「はいっ!」と答える。
服どころか。時計もヘアアクセも、今は脱いでしまったがパンプスだって彼からの贈り物だ。
ひとつひとつ見せようとすると「くるっと回ってくれよ」とリクエストされた。
照れながらもその場で一回転すると、ふんわりとスカートが揺れ、ヘアアクセサリのチェーンとビジューがシャンシャンと音を立てた。
「……どう、ですか?」
ちゃんと似合っているだろうか。着こなせている?
おっかなびっくり覗き込むと、総司は存外嬉しそうな顔をして、にんまりと口元を綻ばせた。
「……妻の日常を俺好みに染め上げる。悪くないな」
支配的な笑みを浮かべて清良を見つめている。思わずドキンと胸が高鳴った。
「……総司さんが気に入ってくれたなら、よかったです」
「君が着やすいようにと、あえて地味な色合いを選んだ。だがこれからは君に着てもらいたい服も買ってみるとしよう。もっと俺の色に染めてしまいたい」
確かに、このブラウンのワンピースが届いたとき、思いのほか地味な色で驚いた。
だが、だからこそ会社に着ていこうと思えたのだ。これが赤や白だったらきっと着ていけなかったはずだ。