カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
一晩空いたと言っていたくらいだから、明日の朝はもちろん仕事なのだろう。
近くのホテルでゆっくりするという手もあっただろうに、なぜわざわざ帰ってきてくれたのかといえば、夫婦で過ごそうという意思があるからだ……と思う。
部屋着に着替えリビングへ戻ると、ダイニングテーブルの上にご馳走が並んでいた。
様々な種類の中華料理がたくさんの皿に並び、ふたりでは食べきれないほど盛られている。
「うわぁ……美味しそう!」
まるでビュッフェのようだ。小籠包が蒸籠ではなく真っ白なお皿に載っている様子は、少々おかしくもあるけれど。
ふたり向かい合って座り、いただきますと手を合わせた。何から食べようかとお箸が迷ってしまう。
彼は躊躇なくアワビを取り、大きな口を開けてバクンとひと口。なんて豪快な。
家族ぐるみの会食のときは、それこそ上品な食べ方をしていたけれど、今は完全にスイッチがオフのようで、食べっぷりのいい普通の男の人に見えた。
「遠慮しないで清良も食べろ。何が好きなんだ?」
「ええと……じゃあ、せっかくなので北京ダックを……」
近くのホテルでゆっくりするという手もあっただろうに、なぜわざわざ帰ってきてくれたのかといえば、夫婦で過ごそうという意思があるからだ……と思う。
部屋着に着替えリビングへ戻ると、ダイニングテーブルの上にご馳走が並んでいた。
様々な種類の中華料理がたくさんの皿に並び、ふたりでは食べきれないほど盛られている。
「うわぁ……美味しそう!」
まるでビュッフェのようだ。小籠包が蒸籠ではなく真っ白なお皿に載っている様子は、少々おかしくもあるけれど。
ふたり向かい合って座り、いただきますと手を合わせた。何から食べようかとお箸が迷ってしまう。
彼は躊躇なくアワビを取り、大きな口を開けてバクンとひと口。なんて豪快な。
家族ぐるみの会食のときは、それこそ上品な食べ方をしていたけれど、今は完全にスイッチがオフのようで、食べっぷりのいい普通の男の人に見えた。
「遠慮しないで清良も食べろ。何が好きなんだ?」
「ええと……じゃあ、せっかくなので北京ダックを……」