カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「総司さんのお仕事のことはこちらで調整しますのでおかまいなく。どうぞ清良奥様は、ご自身のお支度に集中なさってください。そんな恰好ではお風邪を召されますよ」
言われて清良は、自分がガウン一枚しか着ていないことに気がついた。今さらながら恥ずかしくなって、襟元を寄せて身体を隠す。
真鍋は特に気にした様子もなく、淡々と話を続ける。
「許可をいただけるようでしたら、私が朝食の準備をしておきますので」
「へっ……!?」
混乱したまま、まじまじと真鍋を見つめた。
朝の支度まで、秘書である彼に任せてもいいものだろうか。厳密にはこれはプライベートであって、お仕事ではないのに。
だが、寝坊してしまったこの現状、手伝ってくれると非常に助かる。清良も出勤時間が迫っている。
答えあぐねる清良を後押しするように、真鍋は余裕の笑みをたたえる。
「料理は得意ですので、お気にならさず。総司さんが独身の頃は、よく私がお食事の面倒を見させてもらってました」
「そ、そうなんですか……?」
「ええ。ですから心置きなくお任せください」
真鍋は眼鏡を取って、スーツの胸ポケットへと押し込んだ。知的なイメージが一転して、柔和な美貌が覗く。
言われて清良は、自分がガウン一枚しか着ていないことに気がついた。今さらながら恥ずかしくなって、襟元を寄せて身体を隠す。
真鍋は特に気にした様子もなく、淡々と話を続ける。
「許可をいただけるようでしたら、私が朝食の準備をしておきますので」
「へっ……!?」
混乱したまま、まじまじと真鍋を見つめた。
朝の支度まで、秘書である彼に任せてもいいものだろうか。厳密にはこれはプライベートであって、お仕事ではないのに。
だが、寝坊してしまったこの現状、手伝ってくれると非常に助かる。清良も出勤時間が迫っている。
答えあぐねる清良を後押しするように、真鍋は余裕の笑みをたたえる。
「料理は得意ですので、お気にならさず。総司さんが独身の頃は、よく私がお食事の面倒を見させてもらってました」
「そ、そうなんですか……?」
「ええ。ですから心置きなくお任せください」
真鍋は眼鏡を取って、スーツの胸ポケットへと押し込んだ。知的なイメージが一転して、柔和な美貌が覗く。