カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
自分の気持ちと向き合いながら二週間が経った頃。
土曜日の午前十時。清良が家で掃除をしていると玄関のチャイムが鳴った。
基本的に玄関の扉は開けないようにと言われている。
しかし、この日ドアフォンのモニターに映っていたのは、この家に入れてもいいと許可された数少ない人物のひとり。
「真鍋さん……?」
後ろには彼がいつも使っている黒いセダンが見える。
ということは、まさか総司も一緒に……!?
すぐさま敷地の入口にある鉄門のロックを解錠し、清良は玄関へと向かった。
外に出ると、鉄門へと続く細い道から真鍋の運転する車がこちらに向かってゆっくりと走ってくるところだった。
待ちきれずそわそわと後部座席を覗き込む――が、窓は真っ黒なプライバシーガラスに覆われていて見通すことができない。
玄関の正面で車は停まり、運転席から真鍋が降りてくる。
「お久しぶりです。清良奥様」
「お久しぶりです、真鍋さん。あの、総司さんは――」
「総司さんはまだお仕事をされています。一応、東京に帰ってきてはいるのですが、スケジュールが非常に過密なため、本日は帰宅できないかと」
「そう……ですか……」
期待してしまった分落胆も大きくて、乾いた笑みを浮かべた。
土曜日の午前十時。清良が家で掃除をしていると玄関のチャイムが鳴った。
基本的に玄関の扉は開けないようにと言われている。
しかし、この日ドアフォンのモニターに映っていたのは、この家に入れてもいいと許可された数少ない人物のひとり。
「真鍋さん……?」
後ろには彼がいつも使っている黒いセダンが見える。
ということは、まさか総司も一緒に……!?
すぐさま敷地の入口にある鉄門のロックを解錠し、清良は玄関へと向かった。
外に出ると、鉄門へと続く細い道から真鍋の運転する車がこちらに向かってゆっくりと走ってくるところだった。
待ちきれずそわそわと後部座席を覗き込む――が、窓は真っ黒なプライバシーガラスに覆われていて見通すことができない。
玄関の正面で車は停まり、運転席から真鍋が降りてくる。
「お久しぶりです。清良奥様」
「お久しぶりです、真鍋さん。あの、総司さんは――」
「総司さんはまだお仕事をされています。一応、東京に帰ってきてはいるのですが、スケジュールが非常に過密なため、本日は帰宅できないかと」
「そう……ですか……」
期待してしまった分落胆も大きくて、乾いた笑みを浮かべた。