カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
引き続き勤務を続け、二週間が経った。

週末の日曜日には総司が帰ってくることになり、清良は腕を振るって夕食を作った。

前回は和食だったので、次は洋食にしようとメニューを組み立てる。

総司の好きなバジルチキンのソテーを作り、お野菜をトマトで煮込み、パスタを茹で――と作っているうちに結局品数が多くなり、総司は再び驚いたような呆れたような顔をして清良をなだめた。

「ご馳走でなくていいと言っているのに」

「あれもこれもと考えているうちに、ついつい作りすぎてしまって……あ、でも、毎日こんなに食べているわけではありませんよ? ひとりのときは節制して――」

続けようとしたところで、総司のげんこつが飛んできた。といっても、もちろん叩かれるわけではなく、額に手の甲を軽く当て、甘い叱り方をされた。

「節制なんてしなくていい。ひとりのときこそしっかり食べてくれ」

「は、はい……」

しゅんとうなだれた清良に総司は苦笑し、頭をくしゃくしゃと撫で回す。

「明日の弁当も期待している」

結局はどこまでも甘い総司に、清良はパッと表情を明るくした。

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