カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「清良。確かに出会った頃の俺は、君をいいように使ってやろうと思っていた。身体を重ねたのだって下心や好奇心、独占欲以外の何ものでもない」
総司は清良の手を持ち上げると、その甲にちゅっとキスを落とした。
かと思えば、懺悔でもするかのような眼差しで切実に清良を見つめる。
「そもそも他人を信用などしていなかった。君に出会うまで、愛なんて綺麗ごとだと思っていた」
確かに出会った頃の総司は、自分の利になるかどうかで他人を判別しているように見えた。
清良とのやり取りもまるで言葉遊びだった。他人は嘘をつくことを前提に、その裏側をどれだけ見抜けるか、駆け引きを楽しんでいるようだった。
「だが、君は俺の価値観を変えてくれた。君と出会って初めて知ったよ。誰かを愛することでしか、愛のかたちは知り得ないんだな」
清良も愛のかたちなど知らなかった。
だが今ではなんとなくわかる。総司を信頼するこの想いこそ、そのものだ。
「ずっと考えていたんだ。確かに君は性格のいい女性ではあるけれど、それだけでは俺がのめり込む理由には足りていない。なぜこんなにも、君でなければならないのか、と」
目線が重なり合い鼓動が高鳴る。
総司は清良の手を持ち上げると、その甲にちゅっとキスを落とした。
かと思えば、懺悔でもするかのような眼差しで切実に清良を見つめる。
「そもそも他人を信用などしていなかった。君に出会うまで、愛なんて綺麗ごとだと思っていた」
確かに出会った頃の総司は、自分の利になるかどうかで他人を判別しているように見えた。
清良とのやり取りもまるで言葉遊びだった。他人は嘘をつくことを前提に、その裏側をどれだけ見抜けるか、駆け引きを楽しんでいるようだった。
「だが、君は俺の価値観を変えてくれた。君と出会って初めて知ったよ。誰かを愛することでしか、愛のかたちは知り得ないんだな」
清良も愛のかたちなど知らなかった。
だが今ではなんとなくわかる。総司を信頼するこの想いこそ、そのものだ。
「ずっと考えていたんだ。確かに君は性格のいい女性ではあるけれど、それだけでは俺がのめり込む理由には足りていない。なぜこんなにも、君でなければならないのか、と」
目線が重なり合い鼓動が高鳴る。