カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
総司がなぜ自分にのめり込んだのか、当然知るよしもない。自分には彼を魅了するほどの価値があるのか……こちらが聞きたいくらいだ。
「理由はわかったんですか?」
恐る恐る尋ねてみると。
「……ぼんやりと」
総司が口元を緩ませる。清良の頬を優しく撫でて、まいったように笑った。
「きっと君が、俺との時間を大切にしてくれたからだと思う。俺を喜ばせようと、そして迷惑をかけまいと、君なりのやり方で精一杯尽くしてくれていただろう? だからこそ、君と過ごす時間は心地よいと感じたし、できる限り、君の想いに応えたいと思えた」
きゅっと指先を握られ、その先にキスを落とされる。
彼が凛々しく、それでいて甘えるような仕草で清良を上目遣いする。
「君との関わり合いの中で、俺は愛を見つけることができた。仕事よりも大切と思えるものに巡り合えた。家族がほしいと……君となら家族になりたいと、初めて思うことができたんだ」
総司はおもむろに自身のジャケットのポケットに手を突っ込んだ。
取り出した何かを手の中に握ったまま、祈るように額へ持っていき目を閉じる。
「これが君を愛している証明になればいいんだが」
「理由はわかったんですか?」
恐る恐る尋ねてみると。
「……ぼんやりと」
総司が口元を緩ませる。清良の頬を優しく撫でて、まいったように笑った。
「きっと君が、俺との時間を大切にしてくれたからだと思う。俺を喜ばせようと、そして迷惑をかけまいと、君なりのやり方で精一杯尽くしてくれていただろう? だからこそ、君と過ごす時間は心地よいと感じたし、できる限り、君の想いに応えたいと思えた」
きゅっと指先を握られ、その先にキスを落とされる。
彼が凛々しく、それでいて甘えるような仕草で清良を上目遣いする。
「君との関わり合いの中で、俺は愛を見つけることができた。仕事よりも大切と思えるものに巡り合えた。家族がほしいと……君となら家族になりたいと、初めて思うことができたんだ」
総司はおもむろに自身のジャケットのポケットに手を突っ込んだ。
取り出した何かを手の中に握ったまま、祈るように額へ持っていき目を閉じる。
「これが君を愛している証明になればいいんだが」