カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
そう言って握られていた手を解くと、出てきたものは光り輝くダイヤのリングだった。
大粒のダイヤが眩しいほど煌めいて、清良の目をくらませる。
婚約指輪に見えるけれど、清良の左手の薬指にはすでに以前もらったゴージャスなダイヤのリングがはまっている。
「婚約指輪は、もう一度いただきましたよ……?」
恐る恐る左手をかざすと。
「これは約束といいながら心がこもっていなかった。なかったことにしてくれ」
何百万、いや、何千万とするであろう婚約指輪をあっさりとナシ扱いにされて、清良は唖然とする。
けれど、総司にはそうするだけの理由があるのだろう。彼のけじめなのかもしれない。
総司は、清良の左手の薬指から、なんの意味も持たない見た目だけ派手なダイヤのリングを抜き取り、自身のポケットにしまった。
代わりに、新たに用意したリングを薬指に滑り込ませる。
「この指輪には俺の誓いが込められている。受け取ってくれ」
「……はい」
ふたりの愛の証が、清良の手の中でいっそうの輝きを放つ。
その美しさにうっとりと見惚れていると、不意打ちのように彼の顔が近づいてきて、清良の唇を奪った。
大粒のダイヤが眩しいほど煌めいて、清良の目をくらませる。
婚約指輪に見えるけれど、清良の左手の薬指にはすでに以前もらったゴージャスなダイヤのリングがはまっている。
「婚約指輪は、もう一度いただきましたよ……?」
恐る恐る左手をかざすと。
「これは約束といいながら心がこもっていなかった。なかったことにしてくれ」
何百万、いや、何千万とするであろう婚約指輪をあっさりとナシ扱いにされて、清良は唖然とする。
けれど、総司にはそうするだけの理由があるのだろう。彼のけじめなのかもしれない。
総司は、清良の左手の薬指から、なんの意味も持たない見た目だけ派手なダイヤのリングを抜き取り、自身のポケットにしまった。
代わりに、新たに用意したリングを薬指に滑り込ませる。
「この指輪には俺の誓いが込められている。受け取ってくれ」
「……はい」
ふたりの愛の証が、清良の手の中でいっそうの輝きを放つ。
その美しさにうっとりと見惚れていると、不意打ちのように彼の顔が近づいてきて、清良の唇を奪った。