カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「あ、あの! 冗談でも、やめてもらえませんか……?」
毛布一枚では、嫌でも彼の感触が伝わってくる。きっと向こうにも伝わっていることだろう。
こんな状況、心臓に悪すぎる。
助けを乞うようにじっと見つめると、彼は余計楽しそうに目元を緩めた。
「代替案だ。今日、俺と君はここで一夜の過ちを犯してしまった。その責任をとって結婚する」
「なっ……」
次に提案されたシナリオはもっととんでもないものだった。
一夜の過ちって……まさか彼は、このまま身体を重ねる気だろうか?
すでに妖しい輝きを放っている黒瑪瑙の瞳を前に、清良は声が出なくなる。
「嫌か?」
彼は左手で清良の髪をさらさらともてあそび始め、持ち上げた毛束にそっと口づけを落とした。
男性からそんなじゃれ方をされたのは初めてで、清良の頭は真っ白だ。
「い、や、その、そういう問題じゃ……!」
反論しようとしたところで、唇に親指を当てられた。つるりと滑らせ、わざとらしくかたちをなぞる。
始めて男性から与えられた唇への刺激――清良の中でぞわぞわと未だ知らぬ感情が暴れだす。
この人は、すごく危険な人だ。
それでいて、とても魅力的な人。
毛布一枚では、嫌でも彼の感触が伝わってくる。きっと向こうにも伝わっていることだろう。
こんな状況、心臓に悪すぎる。
助けを乞うようにじっと見つめると、彼は余計楽しそうに目元を緩めた。
「代替案だ。今日、俺と君はここで一夜の過ちを犯してしまった。その責任をとって結婚する」
「なっ……」
次に提案されたシナリオはもっととんでもないものだった。
一夜の過ちって……まさか彼は、このまま身体を重ねる気だろうか?
すでに妖しい輝きを放っている黒瑪瑙の瞳を前に、清良は声が出なくなる。
「嫌か?」
彼は左手で清良の髪をさらさらともてあそび始め、持ち上げた毛束にそっと口づけを落とした。
男性からそんなじゃれ方をされたのは初めてで、清良の頭は真っ白だ。
「い、や、その、そういう問題じゃ……!」
反論しようとしたところで、唇に親指を当てられた。つるりと滑らせ、わざとらしくかたちをなぞる。
始めて男性から与えられた唇への刺激――清良の中でぞわぞわと未だ知らぬ感情が暴れだす。
この人は、すごく危険な人だ。
それでいて、とても魅力的な人。