カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
長くスラリと伸びた手脚、背筋から全身へと続く優美なライン。少し上向きの顎は、嫌味のない自信と威厳に満ちている。
まるで、別次元の人間だった。煌びやかな世界に身を置く鞠花でさえ、その圧倒的な存在感に息を呑んだ。
そんじょそこらのお金持ちとは格が違う、ひと目見ただけでそう思わせてしまうほど、彼が放つオーラは特別だ。
その彼が、ゆっくりと顔を三人のほうへ向ける。
一番に反応したのは鞠花だ。
「城ケ崎様! ようこそお越しくださいました!」
途端にお嬢様ぶった仕草で、ロングドレスの裾をひらひらと揺らして、足取り軽やかに総司の元へ向かった。
身体をくねらせ上目遣いでおべっかを使う。
「私、院瀬見鞠花と申します。父が大変お世話になって! お会いできて光栄ですわ」
差し出された手を総司は無表情のまま握り返す。
「初めまして。お会いできて光栄です」
あれ?と清良は目を疑った。総司はこんなにも不愛想な人だったかと。
自分が初めて出会ったときは、もっと社交的で人当たりのいいイメージだったけれど。
今の彼は、まるで感情のない人形だ。
「ぜひ上がっていってください。父も、もう少ししたら帰ってまいりますので」
まるで、別次元の人間だった。煌びやかな世界に身を置く鞠花でさえ、その圧倒的な存在感に息を呑んだ。
そんじょそこらのお金持ちとは格が違う、ひと目見ただけでそう思わせてしまうほど、彼が放つオーラは特別だ。
その彼が、ゆっくりと顔を三人のほうへ向ける。
一番に反応したのは鞠花だ。
「城ケ崎様! ようこそお越しくださいました!」
途端にお嬢様ぶった仕草で、ロングドレスの裾をひらひらと揺らして、足取り軽やかに総司の元へ向かった。
身体をくねらせ上目遣いでおべっかを使う。
「私、院瀬見鞠花と申します。父が大変お世話になって! お会いできて光栄ですわ」
差し出された手を総司は無表情のまま握り返す。
「初めまして。お会いできて光栄です」
あれ?と清良は目を疑った。総司はこんなにも不愛想な人だったかと。
自分が初めて出会ったときは、もっと社交的で人当たりのいいイメージだったけれど。
今の彼は、まるで感情のない人形だ。
「ぜひ上がっていってください。父も、もう少ししたら帰ってまいりますので」