カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「カタログを手配してもらえるか? 品は自分で選ぶ」

「承知しました」

ウインドウの外を見れば、青い空に飛行機が飛んでいた。ボディの形がくっきりとわかるほど低空飛行。空港は近い。

「次に会うのは……一カ月後か」

彼女は贈り物に一体どんなリアクションをしてくれるのか、わずかに好奇心をかき立てられながら、総司はぼんやりと空を眺めた。



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困ったことになった。

毎日毎日、所持しているだけで緊張するような高級ブランド品が海外から送られてくるのだ。

最初の三日間はパリから、ドレス、靴、バッグが贈られてきた。

次の三日間はベルリンから、時計、香水、ネックレスが。

一日飛んで(移動日だったのだろう)シンガポールから様々なコスメが四日続けて贈られてきた。

また一日飛んで(本当に移動が大変そうだ)ロンドンからヘアアクセサリが届いた。

どれも普段使いには持て余すような品ばかりで、清良はとにかく頭を抱えた。

(総司さん……一体どうしちゃったんだろう?)

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