カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
結婚相手については隠している。とんでもない玉の輿だとバレてしまったら、普通の生活ができなくなってしまう恐れがある。
名前も、正式には城ケ崎清良だが、仕事中は旧姓の天羽清良で通していた。
結婚に関する事務手続きはすべて自分でやってしまったし、仮に何かの拍子に『城ケ崎清良』という名前が誰かに知られてしまったとしても、名字だけでは城ケ崎財閥とは結びつかないだろうから問題ないと踏んでいる。
が、このままでは別の要因でバレてしまいそうだ。
「えっと……貿易関係の仕事で……。サンプルとか、よくもらえるんです。あと、社員割引があったり……」
貿易関係の仕事というのは嘘ではない。実際、そんなような企業のオーナーもやっていたはずだから。
仲根は「ええ!! そんな高級バッグがサンプルでもらえるの!? 転職したーい!」と興奮しているが、もちろんそんなおいしい仕事はこの世に存在しないので、少々申し訳ない気分になる。
名前も、正式には城ケ崎清良だが、仕事中は旧姓の天羽清良で通していた。
結婚に関する事務手続きはすべて自分でやってしまったし、仮に何かの拍子に『城ケ崎清良』という名前が誰かに知られてしまったとしても、名字だけでは城ケ崎財閥とは結びつかないだろうから問題ないと踏んでいる。
が、このままでは別の要因でバレてしまいそうだ。
「えっと……貿易関係の仕事で……。サンプルとか、よくもらえるんです。あと、社員割引があったり……」
貿易関係の仕事というのは嘘ではない。実際、そんなような企業のオーナーもやっていたはずだから。
仲根は「ええ!! そんな高級バッグがサンプルでもらえるの!? 転職したーい!」と興奮しているが、もちろんそんなおいしい仕事はこの世に存在しないので、少々申し訳ない気分になる。