カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
さすがにこれは気づかれなかったか、と後頭部に手を伸ばしヘアクリップに触れた。
サイドの髪を編み込んで後ろで結び、総司が贈ってくれたヘアクリップで留めている。
目立つところにロゴが入っていないので、ブランド品かどうかわからないのだろう。
(このクリップなら、毎日使えそう……!)
彼からのプレゼントを肌身離さず持っていられることにささやかな幸せを感じる。
ただし、ブランドバッグはもう通勤には使えないだろう……。
ぼんやりと考えを巡らせながら、自分の世界に没頭していると。
「ねぇねぇ、天羽さんの旦那さん、今度紹介してよ。一度会ってみたい」
「えっ……!」
仲根の突然の思いつきに、さぁっと血の気が引く。
「夫婦でダブルデートとかどう? あ、ホームパーティーしようか!? うちにご招待するよー」
「えっと……」
なんとお断りすればいいだろう。
総司は絶対に紹介できない。たとえ身分を隠したとしても、あの最高級のルックスと漂う気品は隠し切れないだろう。面倒なことになること請け合いだ。
下手をしたら、流行に敏感な仲根は総司の顔を知っているかもしれない。
サイドの髪を編み込んで後ろで結び、総司が贈ってくれたヘアクリップで留めている。
目立つところにロゴが入っていないので、ブランド品かどうかわからないのだろう。
(このクリップなら、毎日使えそう……!)
彼からのプレゼントを肌身離さず持っていられることにささやかな幸せを感じる。
ただし、ブランドバッグはもう通勤には使えないだろう……。
ぼんやりと考えを巡らせながら、自分の世界に没頭していると。
「ねぇねぇ、天羽さんの旦那さん、今度紹介してよ。一度会ってみたい」
「えっ……!」
仲根の突然の思いつきに、さぁっと血の気が引く。
「夫婦でダブルデートとかどう? あ、ホームパーティーしようか!? うちにご招待するよー」
「えっと……」
なんとお断りすればいいだろう。
総司は絶対に紹介できない。たとえ身分を隠したとしても、あの最高級のルックスと漂う気品は隠し切れないだろう。面倒なことになること請け合いだ。
下手をしたら、流行に敏感な仲根は総司の顔を知っているかもしれない。