chocolate of midsummer〜遅咲きのバレンタイン〜
「はあ!?」
突然のことにあたしと栄治は驚く。しかも流れてきたのはchocolate boxというボカロのラブソングで、あたしが栄治が好きと知っているみんなはニヤニヤしていた。
顔を互いに真っ赤にしながら何とか歌い終わると、「ヒュ〜ヒュ〜!」とか「お似合いカップル誕生〜!!」とかみんなからかってきた。
本当はこんな形でもカップルっぽいことができて嬉しかったはずなのに、あたしは恥ずかしさから「やめてよ!栄治なんて恋愛の対象外なんだから!!」と強めに言ってしまった。
しまった、と気付いた時にはもう遅く、全員が「えっ?」と言いたげな顔をしていた。隣にいる栄治は赤くなった顔が一瞬で冷え切り、あたしを思い切り睨み付けていた。
「あっそ。なら俺はここにいない方がいいよな?」
「ち、違……」
「何が違うわけ?もういい!」
マイクを乱暴に置き、栄治はカラオケから出て行ってしまった。それからずっと気まずくて互いに避けている。
突然のことにあたしと栄治は驚く。しかも流れてきたのはchocolate boxというボカロのラブソングで、あたしが栄治が好きと知っているみんなはニヤニヤしていた。
顔を互いに真っ赤にしながら何とか歌い終わると、「ヒュ〜ヒュ〜!」とか「お似合いカップル誕生〜!!」とかみんなからかってきた。
本当はこんな形でもカップルっぽいことができて嬉しかったはずなのに、あたしは恥ずかしさから「やめてよ!栄治なんて恋愛の対象外なんだから!!」と強めに言ってしまった。
しまった、と気付いた時にはもう遅く、全員が「えっ?」と言いたげな顔をしていた。隣にいる栄治は赤くなった顔が一瞬で冷え切り、あたしを思い切り睨み付けていた。
「あっそ。なら俺はここにいない方がいいよな?」
「ち、違……」
「何が違うわけ?もういい!」
マイクを乱暴に置き、栄治はカラオケから出て行ってしまった。それからずっと気まずくて互いに避けている。